11話 網田城のお姫さん
3人で中学校から国道にいくまでの長い坂の途中
無言な時間が流れた
そういえば・・・
「 ・・ あのね・・・
最初 けんじと走った時
あの小高い山の所に 白い女の人が見えたの・・
あの時は 幽霊みちゃった・・って思って
すごく 怖くてドキドキしたんだけど・・ 」
「 ぇえ”~~ お前そういう事その時にいえよぉ~@@」
「 ・・・ だって・・ びっくりして
なんか怖かったし・・」
「 だな・・・ 」
「 それを見た夜に あの最初のトラックの夢をみたの 」
「 ・・・・。 」
二人は黙って話を聞いてくれてる。
「 それまで 私 あんな事今までなかったから・・・
それでね
毎回 たすけて って声がその時に聞こえて起きるの」
「・・・ なんか ・・
ホラーだな@@@」
けんじがつぶやいた
「そんな風に言わないでよぉ~@@@
私だってどうしたらいいかわかんないんだから@@」
なおは私たちのやりとり見て
笑ってる。
けんじのつぶやきは3人を和ませた。
「・・・ そういえば!
ゆいの見たあの場所って!!
お姫さんの供養塔のとこ
じゃないかな?」
なおが思い出したように
手をパチパチさせながら話してきた。
「お姫さん?」
「 ぁあ~! そういえば
あの走ってたところは
供養塔の近くだったなぁ。」
そういいながら けんじは
あの小高い山を見つめて
「 今から行ってみるか? 」
にやっと
悪ガキ顔みたいな顔で笑った。
「 @@@ いやだよぉ~@@
もう 薄暗いじゃん@@
いたら怖いし@@」
「大丈夫大丈夫!
俺たちも一緒にいくから!」
「 ちょっと!!!
オレタチって 私もなの!!??」
なおが ぇえ”~~という顔をしてる
怖いけど
怖いけど
何かわかるかもしれない
「 いってみようかな。」
わたしがそう言うと
けんじは すごく楽しそうな顔に
なおは すごく嫌そうな顔で
ホント 対照的 (笑)
行くまでは まるで肝試し気分
供養塔は 少し小高い山の上にあり
薄暗い山道を 少しだけ登った所
下から登って供養塔まで
5分もかからない
「 なんか 見えるか?」
けんじが
目をキラキラして私に聞いてきた
「 見えるわけないじゃん!!」
見えたら怖いよ@@
男子って
言う事やること子供だわぁ@@@
と 少し呆れてけんじをみて
べぇ~~~っと あっかんベーをした
「 なお ごめんね・・
付き合わせちゃって・・」
「 いいよ いいよ まぁ~
家に帰ってもどうせ暇だしね(笑)」
そんな話をしていたら
あっという間に供養塔についた
・・・
なんか
空気が違うっていうか
しぃーーーーんと 静まりかえってて
まるで
別世界
「 どぉ~お? 」
なおが 聞いてきた
ど~お?って・・ どうなの?
「よくわからい・・」
よくわからないけど
なんだか 悲しい気分がわいてきた・・
なんだろう・・
この感覚・・
「 そういえば・・・
おじいちゃんが
昔よく
お姫さんのお話してくれてたなぁ・・」
「 なおのじーさん
そういえば昔、紙芝居も作って
小学校に来て俺たちに見せたよなぁ~」
「 そうそう!!
あれ色塗り私も手伝ったもん!
・・・・
ねぇ・・
おじいちゃんに お姫さんの事
聞いてみようか?」
とりあえず 今日はもう遅いので
明日 学校が終わってから
なおの家に行くことにした
お姫さん・・
この前みたあの女性は
お姫さんだったのかなぁ・・・