10話 告白
体育大会が終わり
代休をはさんで
学校へいくけど・・
体がだるいなぁ@@@
授業も身が入らない
授業の終わりのチャイムがなったけど
空は夏のような
白い雲と青い空が広がってて
ぼーっと窓の外をみていた・・
「わぁっ!!」
目の前にけんじが現れて
びっくりどころか
心臓が飛び出るかと思った!!
げらげら 一人で笑ってる@@
ナンカむかつく@@
「・・・ なに?」
「 そんなにおこんなよぉ~@@ 」
ゲラゲラ笑いながら謝っても
説得力がない!!
「 荒木先輩 俺の家に来たぞ!
お前の家にも来たのか?」
「 うん・・
お父さんも一緒にきてお礼言われた。
あっ!!
花火大会の話になって
動いてみるって
おじさんが言ってくれた!」
「 確か 荒木先輩のお父さん
夏祭りの実行委員長してるもんなぁ~
・・・
なんか お前すげぇ~なぁ~・・
花火大会できるかもしれないな!」
「 うん。」
まさか
こんな風に話が進むなんて思わなかった
でも
これで花火大会が開催されたら
間に合うかな・・
おじいちゃん・・・
「 ・・・ なぁ・・ お前さぁ
未来みえるの?」
!!!
いきなり言われてびっくりした
「・・・ えっ・・ なんで?」
心臓がまた大きく鼓動し始めた
「 あのさぁ・・
お前
前にトラック事故の時
小学生にあっただろ?」
「 えっ・・??」
さらに鼓動が激しくなる
「 あの小学生の中に
俺の弟がいたんだ。
弟が
おねえちゃんが来てくれなかったら
トラックにぶつかってたって
その日帰った時に言ってたんだ。」
あの小学生の中に 弟がいたんだ・・
あの時 トラックにひかれてたのは
前列にいた男の子達・・・
あの光景が蘇ってきた
気分が悪い…
「ちょっとちょっとちょっと!
ゆいに何してんのよ!」
なおが私たちの間に入ってきた
「ゆい 大丈夫? なんか顔色悪いよ!」
そして キっ! とけんじを睨みつけた
「まじで何したのよ!」
「 い・・いやいや 俺別に・・」
なおの勢いにたじろくけんじ
でも・・・
わたし 逃げたらだめだよね・・
このこと 誰かに話さなきゃって思ってた・・
「 けんじ あと なお 放課後 話聞いてくれる?」
なおは ? って顔した
けんじは
「わかった」
と一言いって 教室の外にいる男子の群れに
いつもの通りのけんじの顔して入っていった
放課後
みんなが帰った後 教室に3人で残った
今日は 全部の部活が休みで
生徒は 誰一人校舎にいなかった
「・・・でっ? どうしたの?ゆい?」
なおが沈黙に耐えられなくて話してきた
「・・・あのさ・・・ けんじが
未来みえるのか?
っていったでしょ?」
「 はぁ~~?? あんた何いってんの??
ゆいがそんなことできるわけないじゃん!!」
なおが呆れた顔してけんじを見た
「 見えてるみたい・・・」
「 ・・・!???」
2人とも えっ!!??という顔して
ものすごくびっくりした顔してる
「 でも 色んな未来とかじゃないけど・・・
1つは・・ この前のトラック事故・・
あたし 夢をみたの
トラックにひかれる小学生の子達の夢
すごくリアルだった・・
夢と全くおなじ光景が広がったから
思わずその登校してる子どもたちに声かけたの
そしたら 数秒後に
あのトラックがこっちの方にむかってきて・・」
二人は 真剣に話を聞いてくれてる
ありがたい・・
どうみても中二病的な話だもん@@
「 そしてもう1つは・・」
「荒木先輩の弟だろ?」
「 そう・・
あれも 前日に夢をみて
崖の上から落ちて
血だらけで動かなくなってる
子供がいて・・
だから 又同じ夢なのかと思って・・ 」
「 だからかぁ・・ 体育大会の日 ゆいって
心ここにあらずって感じだったもん」
「 そして あの崖の上の少年みつけて
助けたって事かぁ・・」
「 うん・・・
信じてくれる・・?」
二人とも顔を見合わせて
大きくうなずいた
「 よかった・・ 」
すごくホッとした
二人に話せて良かった。