Moist

網田という町の話を書いてみました。 すべてフィクションですが 場所はホントにあります。素敵な町です。

10話 告白

 

体育大会が終わり

 

代休をはさんで

 

 

学校へいくけど・・

 

 

体がだるいなぁ@@@

 

 

 

授業も身が入らない

 

授業の終わりのチャイムがなったけど

 

 

空は夏のような

 

白い雲と青い空が広がってて

 

ぼーっと窓の外をみていた・・

 

 

f:id:ichikamaron5:20171107160337p:plain

 

 

「わぁっ!!」

 

 

 

目の前にけんじが現れて

びっくりどころか

心臓が飛び出るかと思った!!

 

 

 

 げらげら 一人で笑ってる@@

 ナンカむかつく@@

 

 

 

 「・・・ なに?」

 

 

 

 「 そんなにおこんなよぉ~@@ 」

 

 

 ゲラゲラ笑いながら謝っても

 説得力がない!!

 

 

 「 荒木先輩 俺の家に来たぞ!

   お前の家にも来たのか?」

 

 

「 うん・・ 

お父さんも一緒にきてお礼言われた。

 

 あっ!

 

 花火大会の話になって 

  動いてみるって

 おじさんが言ってくれた!」

 

 

「 確か 荒木先輩のお父さん

 夏祭りの実行委員長してるもんなぁ~

 ・・・

 なんか お前すげぇ~なぁ~・・

 花火大会できるかもしれないな!」

 

 

 「 うん。」

 

 

 まさか 

  こんな風に話が進むなんて思わなかった

 

 

 でも

  

 

 これで花火大会が開催されたら

 

 

 

 間に合うかな・・

 

 

 

 おじいちゃん・・・

 

 

 

「 ・・・ なぁ・・ お前さぁ

 

 

未来みえるの?」

 

 

 !!!

 

 

いきなり言われてびっくりした

 

 

「・・・ えっ・・ なんで?」

 

 

心臓がまた大きく鼓動し始めた

  

 

「 あのさぁ・・

    お前

 前にトラック事故の時

   小学生にあっただろ?」

 

 

 

 「 えっ・・??」

 

 

 さらに鼓動が激しくなる

 

 

 

「 あの小学生の中に

      俺の弟がいたんだ。

 

   弟が 

    おねえちゃんが来てくれなかったら

 トラックにぶつかってたって

 その日帰った時に言ってたんだ。」

 

 

あの小学生の中に 弟がいたんだ・・

 

 

あの時 トラックにひかれてたのは

前列にいた男の子達・・・

 

 

 

あの光景が蘇ってきた

 

気分が悪い…

 

 

「ちょっとちょっとちょっと!

 ゆいに何してんのよ!」

 

 

 なおが私たちの間に入ってきた

 

 

「ゆい 大丈夫? なんか顔色悪いよ!」

 

 

そして キっ! とけんじを睨みつけた

 

 

「まじで何したのよ!」

 

 

「 い・・いやいや 俺別に・・」

 

 

なおの勢いにたじろくけんじ

 

 

でも・・・

 

 

わたし 逃げたらだめだよね・・

 

 

このこと 誰かに話さなきゃって思ってた・・

 

 

 

「 けんじ あと なお 放課後 話聞いてくれる?」

 

 

 

なおは ? って顔した

 

 

けんじ

  

 

「わかった」

 

 

と一言いって 教室の外にいる男子の群れに

いつもの通りのけんじの顔して入っていった

 

 

 

 

放課後

 

 

みんなが帰った後 教室に3人で残った

 

 

f:id:ichikamaron5:20171107161215p:plain

 

今日は 全部の部活が休みで

生徒は 誰一人校舎にいなかった

 

 

 

「・・・でっ? どうしたの?ゆい?」

 

 

 

なおが沈黙に耐えられなくて話してきた

 

 

 

「・・・あのさ・・・ けんじ

 未来みえるのか?

 っていったでしょ?」

 

 

 

「 はぁ~~?? あんた何いってんの??

  ゆいがそんなことできるわけないじゃん!!」

 

 

 

なおが呆れた顔してけんじを見た

 

 

 

「 見えてるみたい・・・」

 

 

 

 

「 ・・・!???」

 

 

 

 2人とも えっ!!??という顔して

 ものすごくびっくりした顔してる

 

 

 

「 でも 色んな未来とかじゃないけど・・・

 

 1つは・・ この前のトラック事故・・

 

 あたし 夢をみたの

 

 トラックにひかれる小学生の子達の夢

 

 すごくリアルだった・・

 

 

 夢と全くおなじ光景が広がったから

 

 思わずその登校してる子どもたちに声かけたの

 

 そしたら 数秒後に

 

 あのトラックがこっちの方にむかってきて・・」

 

 

 

 二人は 真剣に話を聞いてくれてる

 

 

 ありがたい・・

 

 どうみても中二病的な話だもん@@

 

 

 

 「 そしてもう1つは・・」

 

 

 「荒木先輩の弟だろ?」

 

 

 「 そう・・ 

 

  あれも 前日に夢をみて

 

  崖の上から落ちて

 

  血だらけで動かなくなってる

 

 子供がいて・・

 

 だから 又同じ夢なのかと思って・・ 」

 

 

 

 「 だからかぁ・・ 体育大会の日 ゆいって

  心ここにあらずって感じだったもん」

 

 

 「 そして あの崖の上の少年みつけて

   助けたって事かぁ・・」

 

 

 「 うん・・・ 

   信じてくれる・・?」

 

 

 二人とも顔を見合わせて

 

 大きくうなずいた

 

 

 

 「 よかった・・ 」

 

  すごくホッとした

 

  二人に話せて良かった。